こんにちは。「セミナー作りアドバイザー」の宏洲千秋です。
教師という経験から得たことを生かして、講師として活躍したいあなたへいろんな視点からアドバイスさせていただいてます。
今回は「セミナーの作り方の基礎」についてお伝えします。
目次
どんな人が「講師」になることができるのだろうか
○○セミナーや○○教室、○○講座など、今では私達の身近なところで、あらゆる学びの機会があり、その講師となる方もどんどんと増えてきています。今の時代は、誰でも「講師」になることができるのです。それは、あなたが普段から当たり前にできていることが、他の誰かの悩みの解決に繋がることや助けになり、それが求められてきているからです。
これまでにあなたは、何かを誰かにしてあげたり、教えてあげたりしたときに「それって、すごいね。」「知らなかった。ありがとう。」って、喜ばれた経験はありませんか?喜ばれた時に、「え?こんなことが?」「自分にとっては、今まで当たり前のようにしていたことなんだけど・・・」と戸惑ってしまった経験はありませんか?あなたがそう思う、その「当たり前」のことが、誰かの助けになっているのです。これは「講師」として輝くためのスタートが切れるということでもあるんですよ。
例えば・・・
○ 自宅にお友達を招いたときのテーブルセッティングが、いつもオシャレだと言われた
○ 会社へ持っていくお弁当がいつも美味しそう、参考にさせてと言われている
○ 日曜大工で作った家具が、バザーですぐに売り切れた
○ 手土産の手作りおやつが、大好評
○ 棚の中や引き出しの中がいつもキレイに整頓されていて、コツを教えてあげたら喜ばれた
○ 家電商品に詳しくて、どの家電でも違いやメリット・デメリットが言える
という経験が、これまでにありませんでしたか?
自分の「当たり前」を伝えるための準備
では、そのあなたがもっている「当たり前」のことを伝えるために「講師」としてデビューすると決めたら、一体何をどうしたらよいのでしょうか。その準備について下に書いてみました。
1 褒められたことや喜ばれたことを書き出す
その場面を思い出して、できるだけ具体的に「どうしたから、褒められたのか」「何をしたから、喜ばれたのか」をノートに書いてみましょう。どんな些細なことでもいいのです。細かいことまで書いてみてくださいね。
2 ゴール(まとめ)の設定
相手から褒められたり、相手に喜ばれたりした内容を振り返ってみて、いつも、こんな風に気をつけていたんですよ、ここは、こだわっていましたという「○○だからこうできています!」ということをゴールに設定します。
例えば、「洗濯物のたたみ方は、種類毎にタンスの引き出しにピッタリ入るようにたたみ方を工夫している」とすれば、ゴールは「引き出しに合うたたみ方をすれば、見た目もスッキリの片付けができる。」となるわけです。
ゴールの設定ができたら、そのゴールに向かってセミナーや教室、講座の内容を決めていきましょう。
3 スタート(めあて)を決める
ゴールが決まった後に、スタートを決めます。ゴールとスタートはリンクしていないといけないので、きちんと繋がっているのかを考えましょう。ゴール(まとめ)が答えで、スタート(めあて)が質問だと考えると、繋がりが分かりやすいのではないでしょうか。
そして、スタートは、参加者の心をつかむのに一番大切な時間ですので、どんな話をするのかをまとめておきます。明るい話題を選びましょうね。
4 ポイントを整理する
1で書いた中で、喜ばれたことのポイントをいくつか見つけましょう。例えば「テーブルセッティング」の場合に自分が心がけていることとして、
○ テーブルクロスの色合い・・・なぜその色を選んでいるのか。
○ お皿の使い方・・・どんなお料理に、そのお皿を使っているのか。
○ グラスの使い方・・・どんな飲み物に、どのグラスを使っているのか。
○ お料理の盛りつけ方・・・どのように盛りつけると、見栄えが良いのか。
等、これらのポイントを伝える内容だけでも、「たまには、自宅でリッチな雰囲気の夕食を!」と思っている主婦達にとっては、知りたい情報です。ポイントは、3つまで。多くても4つに絞りましょう。
ポイントを伝えるときにも、どのような順番で伝えるのが伝わりやすいのかを参加者の立場に立って、考えて構成していきます。構成の仕方が分からない方は「「構成」の仕方が分からないという初心者セミナー講師のあなたへ」をお読みください。
5 ポイントに繋がっている「ネタ」の準備
これまでに、セミナーや教室、講座で行う内容の幹ができました。これからは、その幹に枝や葉をつけていきます。その枝や葉が「ネタ」作りということです。
「テーブルセッティング」の内容なのに、お香やアロマオイルの話を「ネタ」としてもってくるのは、おかしいですよね。本題に大きくかけ離れた「ネタ」をもってくるのはやめましょう。聞いている人は、ちぐはぐな印象を受けてしまいます。話の流れは、せき止めてはいけません。川の流れのように、なめらかであってほしいものです。
「ネタ」とは、作り話ではありません。「ネタ」の探し方が分からないという方は「初心者講師のためのセミナーで場を楽しく盛り上げる面白いネタの作り方」をお読みください。
6 時間を決める
「スタート」「大切なポイント」「ゴール」が決まり、その時に話す「ネタ」も決まりましたね。次は、それぞれの場面の所要時間を決めます。だいたい、セミナーが80分であったとしたら「スタート10分・大切なポイント40分・ゴール15分・質疑応答15分」というように、だいたいでいいので時間を設定しておきましょう。時間を設定しておくと、セミナーの見通しができるので心に余裕をもって話をすることができます。
7 配布資料を作る
配付資料がないと、参加者は終了後に復習をすることができません。資料は準備しましょう。私のセミナーは、資料にできるような内容がないと考えているのであれば、せめてレジュメくらいは準備してください。しかし、資料にできるような内容ではない、というセミナーはありません。もう一度、内容の確認をしてみましょう。
資料の作り方ですが、まず、スタート(めあて)を記載します。次に、大事なポイントとなる項目、最後にゴール(まとめ)を記載する場所を設けます。できるだけ、参加者に伝いたいと思う大切なことは、参加者が記入するように作成しましょう。参加者が記入することで、セミナー終了後も何が大切だったのかを忘れずに覚えています。また、復習するときにも、自分の時で書いてある文字を見てセミナー内容を思い出し、更に理解を深める事ができるのです。
8 板書のルールを確認
通常、そのセミナーが終わるまでは板書した物を消さないでおいておきます。参加者が板書を見て、また自分の資料も見て、理解を深めるからです。1日セミナーである場合は、1コマずつ考えて板書計画を作成しましょう。できるだけ、7で作成した資料とリンクさせた方が、参加者はセミナー内容を理解しやすいです。
黒板やホワイトボードを、横書にする場合は左から右の方向へ、縦書きにする場合は右から左の方向へ使用するのが一般的です。
まとめ
いかがでしょうか。セミナーの内容に限っては、上に挙げた1から8までの項目をきちんと作ることができたら、セミナー内容準備完了です。
あなたにとっての当たり前のことが「誰かに喜んでもらえる」「誰かの役に立つ」ことに繋がっている、こんな嬉しいことはないですよね。これから、セミナー作りの準備を始めてみませんか?誰かの笑顔が待っていますよ。
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