こんにちは。「セミナー作りアドバイザー」の宏洲千秋です。
教師という経験から得たことを生かして、講師として活躍したいあなたへいろんな視点からアドバイスさせていただいています。
今回は「突然の空白の時間に対応する技」についてお伝えします。
１ ベテラン講師も初心者講師にもある
１ ベテラン講師も初心者講師にもあるどんなにセミナーや講座、プレゼンの数をこなしていても、突然の「空白の時間」はあるものだと思っていて欲しい。（上の写真は、4月に宮崎市で開催されたセミナーでの挨拶の一コマです。「あれれ。」という顔をして目線が上になっていますが、この場面は「空白の時間」だったわけではなく、ちょっと上を見た瞬間の写真だったのでしょう。笑。「空白の時間」の瞬間のようにも見えますね。）先にもお伝えしましたが、ベテラン講師でもふとした瞬間に「空白の時間」が訪れ、頭の中が真っ白になって、「あれ。何を話さないといけないんだっけ･･･。」と、あたふたとしてしまうことがあります。初心者のあなたに「空白の時間」が訪れてしまっても、それを「あの時、うまくできなかった。」とくよくよと悩む必要はありません。もちろん、反省は必要ですが･･･。
２ ベテラン講師と初心者講師の違い
ベテラン講師の場合、これまでにセミナーや講座等の場面をたくさん経験してきているので、突然の「空白の時間」が訪れてしまっても、参加者に気づかれることなく何とかしのぐ技を心得ている人が多いです。初心者講師の場合は、「どうしようどうしよう。」「この間（ま）を、何とかしなければ。」という思いが大きすぎて、いつまでも「空白の時間」から抜け出ることができず、どんどん「空白の時間」の深みに、はまっていきます。そして、とうとう参加者に「大丈夫か。この講師。」「大丈夫か。このセミナー。」という印象を与えてしまうのです。それだけは、避けたいですよね。
３「空白の時間」の対応策
「空白の時間」に対応出来る技を、何パターンかもっておきましょう。例えば･･･
①「ここまでで、何か質問はないでしょうか。」と言って、質問タイムを設ける。
②「では、これまでの内容を振り返ってみましょう。」と言って、振り返りの時間を作る。
③「ネタ」を準備しておき、それまでの内容と関連した内容の「ネタ」の話をする。
④「ちょっと、話しすぎたので喉を潤わせてください。」と言って、水を飲んで落ち着く。
いかがでしょうか。「空白の時間」になった時にはこうしよう。というものをいくつか準備しておくと安心ですよね。この間に、自分が話すことを思い出しましょう。もしかすると、この間に思い出すきっかけがあるのかもしれません。
４「マインドブランク」
初めて聞く言葉かもしれませんが、海外では、この突然の「空白の時間」を「マインドブランク」と呼んでいるそうです。外国人にも「空白の時間」が訪れるのですね。海外の方の講演会やプレゼンなどのシーンをテレビで見かけることがありますが（勿論、内容は字幕スーパーか日本語通訳で理解･･･笑）、みなさん堂々と流暢に話されているので「空白の時間」は無いのだと思っていました。
話は戻しますが、海外では講師がこの「マインドブランク」に陥った場合、「My mind went blank（マインドブランクになりました。）」と正直に言うそうです。そうすると参加者からは、「Oh well.（仕方ない）」「I guess we’ll wait．（待つよ）」といった反応を見せてくれるのだそうです。なんて寛大な海外の参加者のみなさん。「空白の時間」をシーンとした耐え難い時間として過ごすのであれば、あなたも思い切って「すみません。今、マインドブランク中です。」と言ってしまった方が良い結果に繋がることがあります。もしかしたら「なんだそりゃ～。」と、その緊張した場面が笑いでほぐされるのかもしれません。そして「なんだそりゃ～。」と思った方の為に、マインドブランクの意味を説明しましょう。自分が何を話すのであったのかを思い出すきっかけとなるかもしれないし、参加者の中には「海外でもあり得る事なんだ。」「この講師、面白いな。」「正直な講師だ。信用できるかも。」と興味を持ってくれる人が現れるかもしれません。場の雰囲気をみて判断して使ってみてくださいね。
５ まとめ
どんなにベテランの講師も、どんなに初心者の講師も、「空白の時間」になることはあるということです。この「空白の時間」にどれだけ冷静に対処することができるのかは、先程もお伝えしましたが、対応する技をいくつも持っていることです。そして、誰にでも起こりうることだと慌てないことですね。
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