1 セミナー・講座・講演会の後の事後アンケート、どうしてる?
事後アンケートをとっている講師と、とっていない講師がいますが、あなたは、どうしていますか?これから、講師として活動したいとお考えの方は、どうしたいとお考えでしょうか?
私は、個人的には、事後アンケートはとるべきだと考えています。なぜなら・・・。
事後アンケートこそ、セミナー・講座・講演に対する正直な(繕って記入している場合もありますが)感想、想いが書いてある物はないからです。だからこそ、そのアンケートの内容が、今後のあなたのセミナー・講座・講演をさらに良くするための宝の情報だと考えましょう。
2 注目すべき点は・・・
なんといっても、マイナスな意見。マイナスな意見があると、「そんなの気にしないでいい!」という方もおられますが、そのマイナスな意見を、クリアすれば完璧なんですよ~。って思ったら、すごくないですか?
マイナスな意見に対して、「何にも分かっていないくせに!」とか「私の話の内容についてこれない人だったんだ。」なんて思うのは、ナンセンス。
「何も分かっていないからこそ、あなたのセミナーや講座。講演で深く知りたかった人。」
「話の内容についてこれなかった人なのではなく、話をかみ砕いて伝える事ができなかった講師の責任。」
と言うような視点で考えてみませんか?
その方を、納得出来るだけの話が出来なかったという反省をして、次のセミナー・講座・講演の課題の一部として受け止めましょう。
3 事後アンケートがないと・・・
どのような状態になっていくのか想像できますか?
「このセミナー・講座・講演のやり方でいいんだ。」という講師側からの視点でしか考えられなくなります。いつもいっている事ですが、あくまでも、参加者・受講者目線で考えて構成立てることが大事です。
これは、セミナー・講座・講演作りに関してという事ではなく、いろんな商売にも、どんな人間関係でも言えることなのでは無いでしょうか。
相手の事を考える。
相手が知りたいことを伝える。
相手に伝わりやすい工夫をする。
常に、第一に考えることは相手の視点に立つということなのです。
これがないと、「はだかの王様」と同じですよね。「自分が言うことを理解して!」「自分が一番!」なんて考えてセミナー・講座・講演を続けていると、自分本位・自己満足なものになってしまいます。
それで、参加者・受講者が満足するのでしょうか。
と、考えると、やっぱり事後アンケートって大事だと思いませんか?
毎回、事後アンケートをとり本音で書いていただく。記名式だとなかなか本音を書くことができない方もいらっしゃるかもしれないので、無記名でもいいでしょう。とにかく、本音をいただくことです。
ありきたりな「楽しかったです。」「良かったです。」「ありがとうございました。」なんていうコメントよりも、きちんと意見を述べているコメントに注目してくださいね。
あなたを高めてくれる要素が、たくさん載っていると思えばなんてありがたいことなんでしょうか。自分では、気づかなかったことを言ってくださるんですから、喜んで受け取りましょうね。
4 辛口コメントには・・・
少々気持ちが凹むことがあるかもしれません。ですが、「愛のムチ」だと考えましょう。どうでもいい相手には、何も言わないものです。あなたのセミナー・講座・講演がもっと良くなってほしい、素晴らしいものになってほしいと考えて、「愛のムチ」を送ってくださっているのです!
辛口でも、なんでもない!ありがたいご意見なんですよ。何度も言うけど。
↑先日行われた、「ホームケアセラピスト講座」の資料です。 文字の誤字の2件、私も始まってすぐに気づきましたが、参加者の方からもご指摘が・・・ありがたいです。すぐに、訂正させていただきました。「細菌→最近」って・・・なんのこっちゃ!っていう内容になってしまいました。笑。すみません。
5 教師生活の頃
毎年1回は、全職員が自分の授業の参観に来て、「校内の研究授業」というものを行っていました。それに、校長研修会・教頭研修会なんてものが自分の学校が当番校であった場合、その学校がある市内の校長・教頭全員が、教育委員会の指導主事と一緒に授業の参観をするのです。
もちろん。授業の後には、「授業研究」という名の反省会。アンケートではなく、直接御指導をいただいきます。それが、自分の授業の反省にも課題にもなり、結果としてこれからの授業作りに活かされる。活かされると・・・児童・生徒に直接、影響され、良い変化として表れる。
どんなご意見が出るのかというと・・・(ちょっとだけ、触れますね。)
「あの場面で、なぜ教科書にある内容の数字でなく、違う数字に変えたのか。意図があってのことなのか。」
「まとめの部分が指導案とは違う表現になったのはなぜか。」
「ヒントを出すタイミングは、計算されたものなのか。」
等というものです。(もちろん、このようなものばかりではなく、褒めていただくこともたくさんありました。)
上のご意見に対する、私の答えは・・・アドバイスをきちんと受け止め、
「全て、児童の能力やその時の反応、考えに合わせた指導を行った。」
ということです。私の授業作りは、例え、まとめの表現が予定していたものとは違っていても、児童の発表やつぶやきの中から、「予定していたものと本質(意味)が同じで、なおかつ近い表現でまとめていく。」それが児童には一番、腑に落ちる、理解が深まることにつながるということを大切にした授業作りでした。全ての授業作りを児童の視点で行うことにこだわっていました。
やっぱり、反省すること・課題を見つけることは大事なことです。このように、児童・生徒がよくなるわけですから。私が気が付かなかった貴重なご意見を、早速授業に取り入れたり、復習の時間に行ったりすることで、児童の理解度がますます上がったということもありました。
あなたも、あなたのセミナーや講座・講演の参加者。受講者が良い方向へと進んで欲しいと考えているからこそ、セミナー・講座・講演をしていることでしょう。
一人で、反省する・課題を見つけることは難しいこともあるので、事後アンケートをとって参加者の本音を、心の声を聞くことをお薦めします。本音が大事です。建前だけのコメントで有頂天にならないように・・・笑。嬉しいですけどね。私も、有頂天になりますよ。笑。褒められた方が嬉しいもんね。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
宏洲千秋(ひろしまちあき)。
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